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30代でも発症する“四十肩”の症状と予防

2017.02.21

【女性からのご相談】
30代後半です。もともと高校くらいから肩こりがあったのですが、先月くらいから、右腕が上がらないほど肩に痛みがあります。もしかして四十肩? と思うのですが、まだ30代でも四十肩になることはあるのですか?

30代でも四十肩はあります。ただし似たような症状の他の病気も。

冬場は寒さで肩に力が入ったり、気温が低いために血管が収縮して血流が悪くなったりするため、肩こりや腰痛がつらい時期でもありますよね。
さて、問題の四十肩ですが最初は六十肩と呼ばれていたそうです。これは言うまでもなく60代に多い症状だったからです。その後、その症状の発症の低年齢化が進み、五十肩、四十肩と呼ばれるようになったのですが、正式な病名は肩関節周囲炎といいます。
今回は肩関節周囲炎と、それと似たような症状が出るものについてNPO法人予防医療推進協会会長、三浦芳治氏に聞いてみました。
肩関節周囲炎とは
肩の関節周辺にある組織の老化や筋肉の弱化、炎症などによって、肩に痛みが出る病気です。
肩関節の動きを司る筋肉のうち、
・棘上筋(きょくじょうきん)
・棘下筋(きょくかきん)
・肩甲下筋(けんこうかきん)
・小円筋(しょうえんきん)
これら4つの重要な筋肉が骨に付着する腱板という部分は、上腕骨の上の部分についています。加齢とともに、この腱板の炎症や部分的な断裂、また、腱板の上にある肩峰下滑液包(けんほうかかつえきほう)という袋状の部分の炎症や癒着が起こりやすくなり、肩の痛みで腕が上がらないなどといった症状が起こります。

四十肩と似た症状の別の病気にも要注意!

1年のうち半分は全国を飛び回り施術にあたっている三浦氏によると、『患者さんが四十肩だと思われている場合でも、本当は違っていたというケースも少なくない』そうです。
中でも多いのが頸椎症(けいついしょう)。四十肩の症状として、「肩が重い、もしくはダルくて上げられない」「肩が痛くて、動かすのがつらい」などが挙げられます。
こういった症状に加え、
・頭痛
・イライラ
・耳鳴り
・首が上がらない
・鎖骨周辺が痛い
・息苦しくて、仰向けに寝たり胸を張ったりするのがつらい
などの症状がある場合、頚椎症を疑う必要があると言います。
頚椎は椎骨の一部で、頭を支えるための首の骨です。そして頚椎症は、主に頚椎の老化現象から生じる症状です。頚椎椎間板が劣化すると一部が変性して、トゲのように鋭い形状に変性してしまう骨棘形成が起きて、頭痛・首が回らないなどの症状が発症してしまうのです。
頚椎症の原因は老化だけではなく、猫背のような悪い姿勢による頚椎の歪みで血行が悪くなったり、スポーツや交通事故による頚椎損傷(外傷後変性症)や先天的なものもあるそうです。
いずれも早期の治療と予防が肝心
頸椎症の他にも、四十肩(肩関節周囲炎)と同じような症状が出る病気として、腱板炎や肩変形性関節症が挙げられますが、いずれも痛みが出始めたら早期に専門医に相談して治療やストレッチなどをすることで重症化や慢性化を防ぐことができます。
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